…と、まぁ〜これがこのアトラクションの設定で、これらは全て「待ち時間」にモニターによって観る事が出来ます。しかもこれだけでももう「1本の映画」なみの面白さっ！もちろんドク役のクリストファー・ロイド、ビフ役のトーマス・ウィルソン、そしてドクの愛犬、アインシュタインも登場っ！

観客はそれぞれ8人に分けられ、それぞれのグループは「8人乗りデロリアン」の置かれたガレージへ。その1つ手前の1つだけモニターの置かれた小部屋にはガラスケースに入れられた映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに登場する数々の小道具を観る事が出来ます。『1』で観ている者を感動させた、1955年に行ったマイケル・J・フォックス演じるマーティ・マクフライが、1985年のドクに宛てて書いた手紙や、『2』に登場した宙に浮くスケボー『ホバー・ボード』等々、お見逃しのないよう。また、モニター上に流れるこのアトラクションに関する「注意事項」を説明する映像には、自動車工場の「事故テスト」等で登場するダミーが登場し、「デロリアン」に乗り込んだ後に「やってはいけない事」を教えてくれますが、この時に典型的な日本の「ボケ」と「ツッコミ」を観る事が出来ますので、こちらもお見逃しなくっ！

いよいよガレージへと進み、時間旅行のはじまり、はじまりぃ〜っ！

「デロリアン」はまず映画にも登場した未来の「ヒル・バレー」へとタイム・スリップし、先を行くビフの「デロリアン」を追跡します。そこから映画『ジュラシック・パーク』でもお馴染みのT-REXの住む白亜紀を経て再び現在に戻って来るのですが、その迫力は本当にスゴイッ！

実はこのアトラクションに使われている技術は、実際に数々のハリウッドでその「魔術師」ぶりを発揮して来た「SFX(視覚効果)」の第一人者、ジョン・ダイクストラによって生み出されたモノなんです。彼は「映像を湾曲したスクリーンに映すとスゴイ臨場感が生まれる」という事を発見し、このライドに生かしたのであります。この湾曲したスクリーンに合わせて「動き」をプログラムされた「デロリアン」の効果により、観客はそれまでに味わった事のないリアルな大冒険を体験する事が出来るワケですな。ちなみにこの映像に表れる「ヒル・バレー」や火山、溶岩の川等の全てがミニチュアで製作されております。

実はこのアトラクションでは気を付けなければいけない事が2つ程あります。プラネタリウムで流される「動く映像」で酔ってしまう方にはあまりオススメ出来ないのが1つ。確実に気持ち悪くなります…。俗に言う「モーション・シックネス」ってヤツです。「車酔い」に似た感じですな。『ディズニーランド』のアトラクション『スター・ツアーズ』で酔ってしまう人はあの倍程度に酔いますのであしからず…。

2つ目は、この「8人乗りデロリアン」、座席は4人ずつ、前・後部の2列になっているのですが、もしも後部座席に座った際、更には両端に座った場合にはぜひ側面のドアにはご注意下さい。「デロリアン」の動きはかなり激しくなる為、確実に左右のドアに頭をぶつけるハメになります…。どうかお気を付けて。

細かい事ですが、前部座席に乗った際には、ダッシュボード上に設置された小さなモニターに、常時「デロリアン」を操縦するドクやビフが映し出され、時間旅行に合わせて色々な表情を見せてくれます。前部座席に座った際には、大冒険と合わせてそちらもお楽しみ下さいますよう、よろしくお願い致します。