この『SPECIAL EFFECTS STAGES』、中は3つの大きな「サウンド・ステージ」に分かれており、それぞれがVIRTUAL STUDIO』、『CREATURE FACTORY』、『SOUND LAB』として、3つの違う側面から楽しく映画制作の裏側を学ぶ事が出来るようになっています。

それぞれの部屋では観客もボランティアで自由に参加する事が出来ますが、1番最初の部屋への参加者は、ココへ入る前並んでいる最中に係員が募集をかけ、決定します。何かの「罰ゲーム」として利用するもよしっ!ぜひ参加してみて下さいね。

近年この『SPECIAL EFFECTS STAGES』の内容は、「CG」を始めとし、物凄い早さで変貌を遂げるハリウッドの「特殊撮影技術」に伴って大幅な変更が行われています。つまり、それぞれの部屋で「サンプル」として使用される映画が、最新作品群へとめまぐるしく変わり、それと共にショーの内容も微妙に変化して来ています。

元々、現在のような形になるまでは、1番最初の部屋では『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの「ミニチュア」や「ステージ撮影」を効果的に使った撮影方法。第2の部屋では驚異的な映像で観客を震え上がらせて来たアルフレッド・ヒッチコック監督作品群から『逃走迷路』と『サイコ』の撮影時に彼自身の発想によって産み出された特殊撮影技術を。そして最後の部屋では、1987年製作の『ハリーとヘンダソン一家(原題: HARRY AND THE HENDERSONS)』(監督ウィリアム・ディア、主演ジョン・リスゴー)を元に作られたTVシリーズ版の同作品の映像に合わせて観客が「効果音」を付けて行くという、これら3つの「ステージ」が10年以上の間観客を楽しませて来ました。

本来ならば、ココではこのアトラクションの「現在」を紹介するべきなのですが、あえて↑にあげた「旧式」の内容について紹介しておきたいと思います。というのも、20041月現在、このアトラクションで「サンプル」として取り上げられている映画群は、第1の部屋
VIRTUAL STUDIO』では2003年アメリカ公開の『ハットしたキャット(原題: Dr. SEUSS' THE CAT IN THE HAT)』(監督ボー・ウェルチ、主演マイク・マイヤーズ)、第2の部屋では『ピーターパン』(監督P.J. ホーガン、主演ジェイソン・アイザックス)、最後の部屋では『シービスケット』(監督ゲイリー・ロス、主演トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー)という、真に「最新作」と呼ばれる映画群を使用しているわけなのでございます。

ところが、やはり以前までの「映画群」に共通していた「全世界、老若男女も知っている」という点において、現在の作品群はまだまだといった感が否めないのも事実で、やっぱりココでは伝統のある上記の「旧作品群」を例に取って紹介したいなぁ〜と思うものでありまする。

STAGE 1: VIRTUAL STUDIO

↑に書いたように、現在ココでは2003年アメリカ公開の『ハットしたキャット(原題: Dr. SEUSS' THE CAT IN THE HAT)』(監督ボー・ウェルチ、主演マイク・マイヤーズ)に登場する主人公『ザ・キャット』の所有するミョ〜な車『S.L.O.W.』がどのように製作され、また彼が常時かぶっている帽子がどのようにスクリーン上に作り出されたのか?を楽しく学ぶ事が出来るようになっています。(確か少し前までは『ハルク』だったよぉ〜な…。)

10年以上愛されてきた以前の「バージョン」では、ココで既に誰もが知っている
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの「特撮について」を学ぶ事が出来ました。観客はステージに向かって作られた座席に着き、ステージ中央上には大きなスクリーンが備え付けられ、ショーの進行と共に映画内の「シーン」を紹介。ステージの左側から、この映画のお陰でかなり有名になった「タイムマシン=デロリアン」の運転席と助手席、それにフロントガラスだけが実物大に作られた謎の装置、真ん中にはコンピューターの乗ったテーブルが、そしてステージの右側には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観た者なら誰もが覚えている「時計台」の上部のセットが設置されています。

「ショー」の流れを微かな記憶を頼りに紹介させて頂きたいと思いますが、もしも間違いがあったら…それはお許し下さいね。

まず、ステージ中央上のスクリーンに
1985年制作の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(製作総指揮スティーブン・スピルバーグ、監督ロバート・ゼメキス、主演マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド)の名場面が映し出され、司会者が簡単に映画を紹介。

その後、ステージ真ん中に置かれたテーブルが両左右へと開き、その中からはかなりの制作費を掛けて製作された精密なデロリアンの「ミニチュア」が下から堂々と登場。コンピューター制御によってコントロールされるこの「ミニチュア・デロリアン」は、1989年の驚くべき続編『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2の「ストーリー」上において「デロリアン」が空を飛ぶ事が出来るようになった為、その「SFX(特殊撮影技術)」用に製作された物だそうです。この映画ファンにとってはかなり欲しくなる事間違いなしっ!

続いて、観客がこの「ステージ」に入って来ると同時にかなりのハイテンションな司会者が募集したボランティアの観客達4人をステージ上に上げ、ステージ上左側に設置された装置を使用して『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2から印象的な「オープニング」だった「『空飛ぶデロリアン』が2015年の世界にタイムスリップするが、到着した場所は未来の『空のフリーウェイ』上で、主人公であるマーティとその彼女のジェニファーは正面から飛んで来る車たちに混乱し、大騒ぎをするっ!」というハチャメチャなシーンの撮影方法を、この装置を使って再現する事になります。ボランティアで参加したうちの2人はこの「出来損ないの車」のような装置に乗り込み「デロリアン」に乗ったマーティとジェニファー役に(たいがいの場合においてこの役には男女1人ずつの子供達が選ばれてたような…。)。また1人がこの装置の外側、つまり運転席と助手席のスグ外に付けられた大きな取っ手を大きく揺らす係。そしてもう1人は上部が回転するように作られた幾つもの照明のついたスタンドをただひたすら回し続ける係に。ハイテンションな司会者の合図によって車の中の2人がその「オープニング」に見合ったリアクションを演じ、外で取っ手を握った人が「デロリアン」その物を揺らす。そしてライトスタンドを回す人の作り出す、前方から向かって来る車たちのヘッドライトの効果を付け加えてこれを撮影すると、確かに『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2の「オープニング」における「デロリアン」内のマーティとジェニファーそっくりの「画」が撮れるじゃ〜ありませんかっ!拍手ゅ〜っ!

BACK TO THE FUTURE PARTII (1989)

続いては、ハイテンションな司会者の解説と共に、中央上のスクリーンには1985年の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から、観る者を「ハラハラドキドキ」させまくった「クライマックス・シーン」が映し出されます。「1955年の世界からマーティを1985年の現代に送り返す為、ある夜ドクは、マーティが運転する「タイムマシン=デロリアン」がドクが道路を横断するように設置したケーブルの下を通過すると同時にその晩南カリフォルニアは「ヒル・バレー」という小さな町にある「時計台」に落ちるとされている雷のパワーを、タイムスリップを可能にする「デロリアン」内に設置された装置「フラックス・キャパシター」に送り込むという計画を立てる。ところが、雷が落ちるとされる時刻から数分前、「時計台」のてっぺんから道路上のケーブルへとを繋いでいたコネクターが切れてしまい、ドクは「時計台」へと登り始める。だが既にマーティはドクの計算どおりの時刻に「デロリアン」を発進させていた…。マーティが現代へ帰れるチャンスは一度だけっ!果たしてドクと彼の運命はっ!?」と、なんだか長くなってしまいましたが、このシーンをこのステージ上で再現しようと言うのが、この第1の部屋での最後の見物でございます。

この後、司会者が指を差すステージ上右側に設置された「時計台」上部のセットに目をやると、その時計の前には今にも外れてしまったケーブルを繋ごうとしているドクが居るじゃありませんかっ!ってまぁ〜、このドクに扮しているのが、このアトラクションに入る為に並んでいた際に司会者が募集を掛けた最初のボランティアの方なんでありますな。彼は他の観客がこのステージに入って来るよりも遥かに早い時間に係員によって内部へと連れて行かれ、虎視眈々とこの準備を進めていたわけであります。

と、司会者の「開始ッ!」の合図により、セットに向けて設置された強力な照明はチラチラと雷のような光をドクに向かって投げかけ、観客もうなる雷の轟音に包まれ始めます。また、ドクの脇に設置された巨大なファンからは強風が発され、まさに映画さながらのシーンが目の前で展開されるっ!

と、大きな雷鳴が轟くと同時に、会場全体の照明が一瞬消えてしまいます。次に照明が戻った時には、先ほどまで我々の眼の前で熱演を続けていたドクは…なっ、なんと焼け焦げてしまっているではアリマセンカッ!しかもその白い髪の毛は逆立ち、白い煙が上がっている…!?

一度はここで、父親がこのドク役を演じていたらしく、若い女の子が「ダディ〜ッ!(お父さぁ〜んっ!)」という悲痛の声をジョークたっぷりに叫んでいた事もありましたなぁ〜…。

という訳で、ドク役のボランティアの方は後々ちゃんと戻って来るのですが、これにて第1のショー『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はおしまいです。

ではでは、司会者ではありませんが、次の「ステージ」でお会いしましょうっ!そのまま左の方向へとお進み下さいませっ!

STAGE 2: CREATURE FACTORY

さて、緩やかに右カーブを描いているこの「ステージ」に入って席に着くと同時に目に飛び込んで来るのが、ステージ上右側に作られた巨大なトーチを握る緑色がかった手。そうっ、これはニューヨークはマンハッタン島の南にあるリバティー島で目の前を航行する船たちを見守る「自由の女神像」の右手そのものじゃ〜ありませんかっ!

しかも先ほどの「ステージ」と同じく、ステージ中央上には新たなスクリーンが設置され、その下、ステージ上中央にはなにやら木の壁に囲まれた人間1人が入れる程度の小部屋のような物が置かれているのです。

ミョ〜にハイテンションな司会者も観客と一緒にこの部屋へと入って来て、ハリウッド映画史上だけではなく、人類の歴史上の偉人となったアルフレッド・ヒッチコック監督の作品群と、彼の「最高傑作」との呼び声も高い1960年製作の『サイコ』を中央上のスクリーンに次々と映し出される映像と共に紹介。それらの映像のシメとして登場するのは、『サイコ』の中でも1番怖く、その後の「ホラー映画」やフィルムメイカー達に多大なる影響を与えた『サイコ』の有名な「シャワー・シーン」でございます。で、『サイコ』の後にも、ロバート・デ・ニーロと監督のマーティン・スコセッシをこの世に送り出す事になった名作『タクシー・ドライバー』(1976年作品)の音楽も担当したバーナード・ハーマンという名作曲家が「シャワー・シーン」の為に作曲した不快な高音が何度も繰り返されるあまりにも有名な恐怖の音楽が流れたまま、スクリーンは暗くなり、先ほどから気になっていたステージ中央の謎の木製の小部屋が観客席に向かってその内側を見せるかのように回転を始めるとぉ?

なんとそこにはアルフレッド・ヒッチコック監督作品集がスクリーンに映し出されると同時に姿を消していたハイテンションな司会者が、今度はネグリジェ姿と少々大きめなカツラをかぶり、右手には包丁を持って何かを刺すような行動を繰り返しているんでありますな。

そうなんです。この小部屋のような物とは、実は↑に書いた「シャワー・シーン」のセットでございまして、バスタブの周りには映画と同じようなアングルに設置された数台のカメラがあり、それらが狂気の老婆に扮した司会者を映画さながらに映し出し、ステージ中央上にあるスクリーン上にマルチ画面でそれぞれのカメラからの映像を映し出しているのであります。

実はハイテンションな司会者は最初の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の「ステージ」からこちらへの移動の際に「小さなお子様がいらっしゃる方で、ショッキングな『シーン』を子供達に見せたくないお客様は係員にお申し付け下さい」との注意を呼びかけるんですな。それだけヒッチコックの「シャワー・シーン」はショッキングな物なのですが、司会者はその後すぐに「まぁ〜ショッキングな『惨殺シーン』とは言え、使われているのはチョコレート・シロップなんだけどね」と教えてくれます。

そうっ!元々モノクロ作品だった1960年製作の『サイコ』のこの「シーン」で排水溝に流れて行く「血」として撮影に使用されていたのは「チョコレート・シロップ」だったのですっ!更には、この「シャワー・シーン」が特にすぐれているのは、「女性のアラワナ姿に包丁が刺さる」というような描写は1つもなく、実際には肌の前に包丁が数回降り下ろされるカットはあるものの、後は「包丁が刺さる」効果音が入るのみなのですな。ヒッチコックは実際に「刺さる」ような描写を使う事なく、観る者の「心理」を巧みに利用してこの歴史に残る恐怖の「シーン」を作り出したわけです。それが彼が「スゴイッ!」と言われ続けている所以なんですよ。

続いてはいよいよ、この「ステージ」に入って来た観客の目線を奪って離さないステージ上右側に作られた「自由の女神像」の右手の巨大なセットを使った「ショー」の登場でございます。この「ショー」の為のボランティアは大概、最初の部屋で募集した中から選ばたような覚えがあります。

実はこの「自由の女神像」の右手のセットの付け根部分には、セットに向かって美容室や床屋さんにあるような、背もたれが倒れた状態の椅子が設置されており、そこにボランティアは必然的に右手の上部に作られた巨大なトーチを見上げるような形になります。
また、椅子に座った人を見下ろすようにカメラが設置されているのですが、このカメラは上方へ真っすぐに伸びたレールに備え付けられ、椅子の上の人を映し出したまま上方へとある程度のスピードで上がって行けるようになっています。

SABOTEUR (1942)

この装置も実はヒッチコック監督自身が産み出した物でございまして、ヒッチコックがアメリカに渡って初めて撮影した1942年の『逃走迷路(原題: SABOTEUR)』の衝撃的な「クライマックス」の撮影の為に開発した装置なんです。この「ショー」は、この装置を使用して「自由の女神像」から落下する人間を映像に捕らえようっ!という物。もちろん、ほんとに落とすワケではなく、ここで「映像の魔術」を使おうってワケですよ。

この映画自体はヒッチコック監督の十八番である「追われ型サスペンス」でありまして、簡単なあらすじは「航空会社で働くバリー(ロバート・カミングス)は、ひょんなことからナチス・ドイツの破壊工作に関連した殺人事件に巻き込まれ、犯人として警察に追われる羽目になる…。」という物。この「自由の女神像」は彼を追い掛けて来たナチスの工作員と主人公が格闘を繰り広げる舞台となりましたが、ヒッチコックがナゼココをこの映画の「クライマックス」として選んだかと言うと、これが「アメリカ」で作る最初の映画だった為に、そのシンボルとも言える場所を選んだとの事…。なかなか粋な事をしてくれるモンです。

で、このナチス工作員に扮した俳優さんを「自由の女神像」のセットから落下させるという発想を転換し、その代わりに人間よりも軽いカメラを俳優さんから徐々に離して行く事によって、その効果を出そうとした結果がこの装置なんですな。で、その俳優さんの座る椅子の下には、後で合成をやり易くする為の「ブルー・スクリーン」と呼ばれる青一色に塗られており(現在では「グリーン」が主な色として利用されておりますが、呼び方は未だに「ブルー・スクリーン」というのが多いようです。)、その青の部分を消し、そこに実写の背景を付ける事により、遥か下方の地面へと人が落ちて行くように見せているワケなんです。(うぅ〜ん、いざ説明するとなるとなかなか難しいもんだ…。)まぁ、この背景はどんな物にでも変えられる為、実際にこの「ショー」の最中にも司会者さんは「宇宙空間」や「空」等に背景を変えて、合成のカラクリを分かり易く紹介してくれました。

まぁ、このアトラクションの「スタイル」が全く変わってしまった現在となっては映画そのものを観て頂いた方が話が早いってもんです…。

STAGE 3: SOUND LABORATORY

最新の「バージョン」では、2004年度アカデミー賞の声も高い『シービスケット』(監督ゲイリー・ロス、主演トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー)からの映像を使って、ボランティアで参加した数人の観客がステージ上で「馬のひづめの音」や「観客全員でサンタアニタ競馬場で観戦している観客の歓声」を作り出し、映像を完成させるという内容に変更となりました。

基本的な形は全く変わらない物の、まるで巨大なレコーディングスタジオを思わせるこの「ステージ」には、中央後方に大きなドアがあり、その上に今までの「ステージ」同様にスクリーンが設置されています。ココでは10年以上に渡って1987年製作の『ハリーとヘンダソン一家(原題: HARRY AND THE HENDERSONS)』(監督ウィリアム・ディア、主演ジョン・リスゴー)を元に作られたTVシリーズ版の同作品の1エピソードから、アメリカの伝説的な怪獣であるハリーと名づけた「ビッグ・フット」がひょんな事から住み始めたヘンダソン一家の家に、雷鳴轟くある晩2人組の泥棒が押し掛けて来て、ハリーと鉢合わせするという映像に観客総動員で「効果音」を付けるという物でした。

ココにはココ専門の司会者がおり、今での「ステージ」でそのハイテンションっぷりを発揮して来た司会者とは前の「ステージ」でお別れとなります。その新しい司会者は新たに数名のボランティアを会場からつのり、それぞれの観客を違う「効果音」を作り出す装置の前へと導きます。それぞれの観客は自分が配置された場所の前にある小さな赤いボタンが点いた時に、それぞれの「効果音」を付ける事になります。

どのように紹介したのかという順番までは覚えていないのですが、まず、ヘンダソン一家の外で吹き荒れる風の音を作り出す為の取っ手の付いた装置があり、その取っ手を回す事によって、白い布に木製のドラムが回り、風の音を作り出すというモノ。その横には薄ぅ〜い鉄板をぶら下げただけの装置があり、それを手で激しく揺らす事によって外で唸る雷を画面のフラッシュに合わせて作り出すというモノ。大きな回転する木箱の中に鉄くずが入っており、その木箱を回すとガラスの砕けたような音が作れるモノ。また、水槽のような物の底に緑色のスライム状の液体が入っており、それを2つの「トイレパッコン♪」を使ってペタペタする事でドロの中を歩く足音を作り出すモノ。家に侵入して来たコミカルな泥棒の声を担当する人。その他にも、座席に座っている観客全員が、「ストーリー」上ひょんな事から電源が入る事になるハリーの家のテレビ内の映像に登場する観客の叫び声を担当する事になり、文字通り「会場全員参加型」のスバラシイ内容となっておりまする。最後は映像の一番最後に「ビッグ・フット」のハリーが叫ぶ際にその声を演じる観客がマイクの前に立ち、自分の出番を待ちます。実はこの人がこの「ショー」の最後に物凄い体験をする事になるので、ほとんどの場合においてこの役には女の子や女性の方が選ばれるようになっています。

HARRY AND THE HENDERSONS (1987)

さてさて、いざスクリーンに映像が流れ始めると、それぞれの「効果音」を担当したボランティアの人達も相当真剣な表情になり、自分の前にある赤いライトが点くのを待って、自分の音を映像に合わせて作り出して行きます。その中ではハイテンションな司会者も、ドアが開かれる時の軋む音や、泥棒の1人が何かに滑って転ぶ時の「スリップ音」を自分の声で作り出します。

ところがっ!映像の終わりのハリーの叫び声を担当する女性は、何もしないまま「スクリーン」の映像は終わってしまいます…。すると、何やら観客席の後方から恐らくは「効果音」の録音を担当している技師の声が響いて来て「彼女の前に設置された赤いライトが故障した為に、今の「テイク」では彼女の叫び声を録音する事が出来ず、もう一度録り直したい」との事。

という訳で、今度はスクリーンに今まで録音した「効果音」が映像と合わせるとどのようになるのかを観ながら、ハリーの叫び声を担当する女性の出番を会場全体が今か今かと待っていると、ステージ中央後方に備え付けられた大きなドアが開き、中からはその身長が2m以上はあるかと思われる毛むくじゃらのハリーが登場っ!もちろん観客はそれに気付き、会場のあちこちからクスクス笑いが徐々に大きくなり始めます。叫び声担当の女性はそんな事にも気付かずに自分の前の赤いライトの点滅を今か今かと待ち続けている内に映像はまたまた終わってしまいます。司会者が彼女に「どうしたの?」等と質問を繰り返し、彼女の表情には「?」の文字が。続いて司会者が彼女の注意を後方へと促すと…彼女の真後ろには巨大なハリーがおり、彼女は驚いて正真正銘の「叫び声」を上げるというワケですな。

というワケで、この『SPECIAL EFFECTS STAGES』お楽しみ頂けましたでしょうか?↑にも書きましたが、現在ではその内容はかなり変わっていると思われます。ぜひ実際に行ってその違いにおいても楽しんで観て下さいねっ!

"Universal Studios Theme Parks" Official Site
『OVERLANDERS INC. in UNIVERSAL STUDIOS HOLLYWOOD』 HOME


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