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『Monte
Carlo』は、「CIRCUS
CIRCUS ENTERPRISE」社(現社名は「MANDALAY
RESORT」) と「mirage」社(同「MGM
Mirage」社)による「ジョイントベンチャー」として1996年6月21日深夜12時、派手な打ち上げ花火と共に華々しくオープンした。総工費は約3億5000万ドル、場所は『NEW
YORK-NEW YORK』のすぐ北側だ。 |
開業にこぎつけるまでの道のりは平坦ではなく、プロジェクトの変更など、かなりの紆余曲折があった。名称も二転三転しており、当初の予定だった『VICTORIA
HOTEL』が、開業直前になって突然『Monte
Carlo』になったといういきさつもある。それでも開業後は極めて順調で、日本人観光客の間でも人気が高い。
「テーマ」は名前が示す通り「モンテカルロ」で、モナコの『Place
du Casino in Monte Carlo』がモデルになっている。そのため、ホテル全体の雰囲気は「ヨーロッパ調」に統一されており、正面玄関付近のアーチはもとより、内装もヨーロッパを意識したクラシカルなデザインに仕上がっている。客室にもその「コンセプト」が取り入れられており、マーブルやゴールドをあしらったバスルームなどはその典型と言えよう。
ダイニング関係としては、700座席を誇るバフェがあるが、人気はあまりないようだ。メニューのアイテム数が少ないだけでなく、料理の配置が悪いせいか、行列になってしまい、長時間待たされることが多いからだ。バフェに入るのに並ばされることはどこのホテルにおいてもよくあることだが、中に入ったあとで料理を取る際に長く待たされるのは珍しい。石造り風の落ち着いたインテリアも味も悪くないのに…。(最近改善されて来ているという話も聞くが…。)
「ダイニング関連」で忘れてはならないのが「自家製ビールパブ」だ。醸造工場をそのまま解放してしまったようなインテリアのこのパブでは、毎日5000リットルほどの「地ビール」を製造しているらしい(実際にここで製造しているわけではない)。
パブ全体に張りめぐらされたビールの配管や、ひんやりした金属テーブルが何ともいえない雰囲気を醸し出している。1杯$2.75というリーズナブルな値段も超うれしい。銘柄も豊富で、人気の"Las
Vegas Light"、コクが売り物の"Jackpot
Pale"、苦みを押さえた"Winners
Wheat"、個性豊かな濃厚ビール"High
Roller Red"、アイリッシュスタイルの本格派ラガー"Silver
State Stout"など、ビール党にはたまらない充実のラインナップだ。さらに"Raspberry
Wheat"などの日替わりビールも用意されている。つまみ類も$5〜$10と比較的安い。
ここのホテルのナイトショーは旧『ハシエンダホテル』(現『MANDALAY
BAY』) から移籍してきた話題のマジシャンLance
Burtonによる「マジックショー」だ。ヨーロッパ調の重厚な1200席の専用ステージは毎日「満員御礼」の状態が続いており、ここのホテルのドル箱的存在となっている。
プールも、流れるプール"Lazy
River"、波形が複雑に変わる"Wave
Pool"などそれなりに工夫を凝らしている。
『BELLAGIO』との間を結ぶ24時間営業の無料モノレールだったが、残念なことに2003年3月17日をもって、運行が打ち切られてしまった。『BELLAGIO』の新館客室棟の建設工事に伴うモノレール軌道の見直しが理由で、運行再開の見通しは立っていない。仮に再開されることになったとしても、その新館の完成を待ってからとなるはずで、早くても2004年末以降となるだろう。
*実はこの『Monte
Carlo』は、『OVERLANDERS
INC.』のメンバーのほぼ全員が参加した『家族旅行
in LAS VEGAS』にてメンバーが、その宿泊に「スイート」を利用したホテルである。どうして『Monte
Carlo』を選んだのか等は「メインメニュー」の「MEMBER」を参照して頂きたい。
この『Monte
Carlo』ではランス・バートンの「マジック・ショー」でさえ見逃したものの、↑にもある「カジノ」や「バフェ」、そして「パブ」はほぼ全て満喫させて頂いた。
また、ほとんどどのエレベーターにも貼られている、赤バックにニヒルな表情のランス・バートンと白ハトの微笑むポスターは、メンバーの「お気に入り」となった…。 |
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