言わずと知れた世界最大のホテル
(部屋数では世界第2位だが、総合的な規模ではダントツの世界一)。延べ床面積、駐車場の広さ、受付カウンターの広さ、従業員の数、消費電力、何もかも一つのホテルとしては世界最大だ。
さて、『MGM』グループのトレードマークであり、なおかつここの交差点のシンボル的存在でもあった従来の
「ライオン像」は、97年5月をもって解体撤去されてしまった。
頭部だけだったそのライオン像は以前から 「樹脂製で安っぽい」 という指摘があり、全身サイズのブロンズ像となって98年1月に再デビューした。(中国系の人たちが
「ライオンの口から飲み込まれるようにカジノに入るのは縁起が悪くてギャンブルに勝てない」と言っていたことも改造の理由のひとつだったらしい…。)
開業以来親しまれてきた『MGM
Grand』ホテルのテーマパーク『MGMグランドアドベンチャー』は採算に合わないとのことで2000年9月をもって閉鎖されてしまった。
料金的にも内容的にも超人気だった 『WIZARD'S
SECRET MAGIC SHOW』 もすでに閉鎖されている。現在その跡地には高級ディスコ型ナイトクラブ 『STUDIO-54』と、本物のライオンを飼育してカジノ客に披露している
『The Lion Habitat』がある。
ストリップの東側を平行に走るモノレール (『MGM
GRAND』←→『BALLY'S』間)
は朝9時から深夜1時まで運行しておりそれなりに便利な存在だったが2003年1月から運行を停止している。ラスベガス市が主導で計画を進めている新交通システム(市内の広域をモノレールで結ぶプロジェクト)とドッキングするためで、すでに第三セクターの『Las
Vegas Monorail』社が両ホテルからこの路線を買い取り、軌道のドッキング工事などを進めている。今後この路線は、その新交通システムに吸収され、『SAHARA』ホテルまで延びることになっている。新交通システムとしての再デビューは2004年1月頃が予定されている。
98年4月から改装工事のため閉鎖されていた当ホテルのバフェ『OZ
Buffet』は98年7月に新しく生まれ変わり再オープンしている。主な改良点は名称とインテリアの色調。新たな名称は『MGM
Grand Buffet』。
競争が激しく経営難に陥るホテルが多い中、この『MGM
GRAND』はここ数年業績を着実に伸ばしてきており、2000年春には『mirage』、『TREASURE
ISLAND』、『GOLDEN
NUGGET』などを運営する『Mirage
Resorts』社を突然買収し業界関係者をびっくりさせた。その結果現在は、もとから所有していた『NEW
YORK NEW YORK』を含めてラスベガスの主要ホテル6つを持つ最大勢力となっている。
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