ラスベガスの目抜き通り「STRIP」の最南端、旧『ハシエンダホテル』の跡地に「MANDALAY
RESORT」社(元「CIRCUS CIRCUS ENTERPRISE」社)が建てた客室数3700を誇る「メガリゾート」は、1999年3月2日にオープンした。
ちなみに隣接する『LUXOR』と『EXCALIBUR』、および北ストリップ地区にある『CIRCUS
CIRCUS』はすべて同社の系列で、『LUXOR』と『EXCALIBUR』と『MANDALAY
BAY』は24時間運行の無料モノレールおよび渡り廊下で結ばれている。 |
|
総工費は9億ドルとも10億ドルともいわれており、金額的には『BELLAGIO』、『VENETIAN』、『ALLADIN』などに次ぐ超豪華ホテルということになる。
名称の『MANDALAY
BAY』は、英国の文豪Rudyard
Kiplingの作品『On
the Road to Mandalay』から採用したという。「テーマ」はその『MANDALAY
BAY』にちなんで「アジアの南国の楽園」となっている。
さて話題のプール施設だが、これを「メインテーマ」としているだけあってその規模は半端ではない。
ちなみにプール施設全体の周囲は「ジョギングコース」となっており、ホテル側の説明によるとその全長は0.5マイル(約800m)とか。たしかに広大ではあるが、メイン施設となる「波も出る砂浜付きプール」は、「サーフィンもできる広大なプール」(ホテル側の宣伝コピー)というにはちょっと首をかしげたくなる広さだ。あの広さでは本格的サーフィンはとても無理…。
このプールの「大きさ」を具体的に表現するならば、半径80メートルの円を中心角90度で切り取った扇形、といった感じだ。つまり波は円形の中心から外周に向かって発せられることになるが、波打ち際は非常に浅くなっているためサーフィンができる距離は直線でせいぜい50メートル程度だ。まあそれでも巨大なプールであることに違いはない。
2000年6月にオープンしたサメ水族館『Shark
Reef』は、娯楽の街ラスベガスとしてはかなりまじめな「アトラクション」だ。ここでは体長3メートルのサメを中心に、エイ、海ガメ、ワニ、イグアナなどの「大型海洋生物」が、かなり本格的な施設内で飼育されている。
チケットを買う際に手渡されるパンフレットには、英語ではあるが、『Shark
Reef』内に生息する様々な生物の説明が図と一緒に分かりやすく書かれている。また、入場の際には携帯電話を長くしたような装置を渡され、それぞれの水槽の横に書かれている数字を入力すると、水槽内で飼育されている生物に関する説明を詳しく聞く事が出来る。また施設内のコースには幾つかの「チェックポイント」があり、パンフレットにスタンプを押すようになっており、これはなかなか楽しめる。
施設の「メイン」でもある体長3メートルのサメは、コースの最後、「沈没船内部」を装った、これまたかなり本格的な水槽に放たれている。この「沈没船内部」のデザインには、観る者を圧倒する力があり、これだけでも入場料「大人$12.95、子供$9.95」を払う価値があるというもの。床にも3枚程のガラスが張られている箇所もあり、もちろんその下は同じくサメが泳いでいる水槽の続きになっている。「割れない」とは分かっていても、これは多少の恐怖感がある。
なお、「$500紙幣」や「$1000紙幣」といった希少な通貨や年代物の「特別記念コイン」などを展示していた古銭博物館『Treasures
of Mandalay Bay Museum』は、2000年春に閉鎖され今は存在していない。
|